曹洞宗は仏教の中でも禅宗と呼ばれる宗派の一派です。曹洞宗のお葬式は、基本的に仏式の葬儀をベースとしたものとなりますが、曹洞宗にしかない特徴やマナーがあります。

■曹洞宗でのお葬儀の役割
曹洞宗でのお葬儀は、死後にお釈迦様の弟子になるための儀式、弟子になるための戒名・戒法を授かるための授戒、仏の道へ導くための引導などの役割を持ちます。

■曹洞宗のお葬式の流れ
剃髪の儀式という導師が剃髪を行う儀式があり、その次に授戒.そして読経・焼香を行います。
その後、棺の前でお経をあげる龕前念誦(がんぜんねんじゅ)という儀式を行い、太鼓やハツを使った挙龕念誦(こがんねんじゅ)などの儀式があります。
もっとも、近年のお葬式は一部の儀式を簡略化する傾向にあるため、曹洞宗のお葬式でも一部儀式を簡略化するケースが見受けられます。

■曹洞宗の香典の包み方
表書きには「御霊前」「御香典」を使用します。金額は一般的なお葬儀と同様に親族であれば1万円から10万円程度、勤務先の関係者や友人の場合は5千円から1万円程度を包みましょう。
お札を入れた中袋は左・右の順に上包みの紙をかぶせ、上側が下側にかぶさるように包みます。